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194話

皆が山を下りた後、少し休憩を取った。この洞窟について、方青は上部の痕跡から判断するに、ここは誰かが訪れたことがある場所で、現在はこの一本道しか進めないようだった。

方青は地図を確認していた。地図によれば、この山峰を越えれば別の場所に到達するはずだった。出た後もさらに進み、その先には湖か何かがあるはずだが、詳細は今のところ不明だった。

しかし今、彼らは山々に囲まれた盆地のような場所にいた。つまり、地図には出た後の道筋は示されているが、この場所からどう抜け出すべきかの道筋は示されていなかった。

洞口の痕跡から判断すると、誰かが通った形跡があり、それほど古いものではなく、せいぜい半年ほど前のも...