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192話

そして、人の踏みつけにも耐えられ、その体も非常に頑丈で力強い。

方青と飛児が今いる位置は、彼らにとって非常に不利だった。

もしそのまま上に走れば、この生物はおそらく素早く動けるだろう。

さらに、この生き物を上に誘い込むのは良い考えではない。結局、山頂にはまだ他の人たちがいるのだから。

もしも、この生物の戦闘力が驚異的で、一気に倒せないとなれば。

限られた空間では、遠慮のない戦いを展開することなどできない。

つまり、皆が非常に危険な状況に置かれることになる。

方青はこれらのことを考慮せざるを得なかった。

今、目の前のこの正体不明の生物は頭を持ち上げ、真っ赤な眼で方青と飛児を見つめていた。

そ...