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177話

冷月はそう考えると、心臓がドキドキと鳴り、さらに不安が募っていった。

石灵は彼女の言葉を聞いて、何と言えばいいのか分からなかった。

冷月が心配していることは分かっていた。方青が現れない限り、冷月はずっと心配し続けるだろう。

二時間後に方青を探しに行くつもりだ。

もし見つからなかったら!

そのとき冷月は、きっと崩壊してしまうだろう!

石灵は心の中でため息をつき、ただ黙って横に座るしかなかった。

時間は一分一秒と過ぎていき、その場にいる全員にとって苦痛だった。時間が過ぎないことを願う一方で、方青が目の前に現れることも願っていた。

そのとき、阿影が突然動き出し、口を開いた。「みんな、隠れて!誰かが来...