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164話

「気をつけて!」

方青は朝早く起きて、刀静たちの姿が見えなかった。冷月たちと探しに行くと、刀静たちが沼地から抜け出す試みをしていることが分かった。

刀静は彼らのリーダーとして、当然ながら最も腕が立っていた。

刀家の訓練は常に過酷で、刀静も以前は多くの苦労を味わってきた。

それなのに今、こんな沼地を渡れないとは?

命を失うことへの恐れなど、彼女には存在するはずがなかった!

刀静にとって最も重要なのは、命を失うことではなく、刀家からの罰だった。

人は生きている限り、自由を求めるものだ。

彼女は今、自由を手に入れるまであと一歩のところにいた。今回の件さえ終われば、刀家での地位も必ず変わるはずだっ...