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152話

「刀語の話を聞いた石霊は、思わず鼓動を漏らした。美しい瞳で、今まさに戦っている二人を見つめている。

方青という奴、本当に並の腕前ではない。しかも動きが極めて速い。

拳を繰り出す時の力も、普通の人間より遥かに強大だ。

単に体格だけを見れば、確かにその人間が強いかどうかを判断するのは難しい。

もし方青が実際に戦うところを見ていなければ、彼がこれほど凄腕だとは全く分からなかっただろう。

だからこそ石霊はますます好奇心を掻き立てられた。方青とは一体どんな人物なのか。そして、どんな身分の持ち主なのか!

刀語は石霊が方青の一挙一動を興味津々の表情で見つめているのに気づき、

眉を少し上げながら警告した。...