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132話

「あなたの言いたいことは?」

既に許姠がこう言った以上、何か考えがあるに違いない。

阿九はこの時点で、許姠と口論する気も起きなかった。「あなたの考えを聞かせて」

許姠はその言葉を聞いて、鼻を鳴らした。「もちろん私は方青に龍穴の件に関わって欲しくないわ。あなたも知っているでしょう。どれだけ多くの者が龍穴の地図を手に入れたがっているか」

「今は地図がどこにあるのか分からないけど、あの文字を解読できるのは方青だけ。そうなれば、方青はまた標的にされることになる」

これは彼女が見たくないことだった。方青は龍穴のことで一度死んでいるのだから。

一度蛇に噛まれた者は十年間縄を恐れる、というたとえが的を射てい...