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973話

次々と押し寄せる身体を貫く快感に、ベイパオアルは意識が浮き上がるような感覚に襲われた。ふわふわと宙に浮かび、時間の感覚さえ失われていく。あまりにも強すぎる快感と情熱に、もはや耐えられなくなり、全身を駆け巡る欲望の炎は、彼女の矜持と理性を焼き尽くしていった。

原始的な欲望が完全に掻き立てられ、口からは甘い吐息が漏れ、時折艶めかしく舌を出して微かに開いた唇を舐め、切なげな嬌声を上げている。渇きを覚えるかのように、紅潮した肌には透き通った汗の粒が浮かび、しなやかな腰は蛇のようにくねり、無意識のうちに趙天明の愛撫に応えていた。

絶え間なく押し寄せる肉欲の快感が、幾度となく彼女の理性を揺さぶり、つい...