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821話

「同じように感情的なものよ。お互いの欲求を満たすだけ。終わったら武器を抜いて立ち去るだけで、相手の生活に踏み込むことはない」

彼女の妖艶な姿と豊富なテクニックから、趙天明は彼女がどこかの高級店のトップ嬢ではないかと疑った。そう考えると、趙天明は不安が込み上げてきた。さっきの情事で避妊具をつけていなかったのだ。もし彼女がエイズに感染していたら、自分は終わりだ。気づかぬうちに、背中に冷や汗が浮かんでいた。

趙天明はただぼんやりと彼女に自分の「凶器」を舐め清められるままにしていた。彼女が疲れ果てた「凶器」を口から離した時、ようやく我に返り、慌てて濡れたままの服を身につけた。彼女の驚きと名残惜しさ...