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602話

「あっ……」

ベイポアルの小さな桜色の唇が丸く開き、魅惑的な薄い唇が尖らせられていた。両目には色気を含んだ表情が満ち、目尻には涙が光っている。彼女は情熱的な眼差しでチャオ・ティエンミンを見つめ、力強く頷いた。

「奥さんになる気持ちはあるけど、でも、ティエンミンはまだチャオ・ダーと離婚してないわ。でも、たとえ離婚できなくても、私の体のどこでも、あなたの、好きにして、いいわ」

そこまで言うと、彼女は一瞬言葉を切った。顔が熱くなるのを感じながらも、腰を揺らす動きは止めず、その快楽を味わい続けた。ティエンミンが少し落胆しているように見えると、さらに甘い声で続けた。

「あなたの、あなたの女になってもいい...