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528話

彼女は天明の手をしっかりと握り、自らの花園へと激しく導き始めた。天明も攻めの勢いを増していく。

「ダメ、こんなのじゃまだ足りない」

彼女は今にも熱い鍋の上の蟻のように、より強い快感を求めて焦りながら、後ろへと身をずらし、テーブルを軽く叩いた。「ほら、早くテーブルに横になって」

彼女の狂おしい様子に天明が呆気にとられていると、彼女は天明の腕を引っ張った。「何を考えてるの?早く!」

そう言うと、彼女は天明をテーブルに押し倒した。

天明は今や患者のようにテーブルに仰向けになり、彼女はまるで天明を慰める看護師のようだった。しかし彼女の様子は、どう見ても天明が子羊で彼女が血に飢えた屠殺人のよう...