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516話

二人の呼吸は激しく乱れていた。趙天明の熱い吐息が貝宝児の顔にかかり、彼女の体内に吸い込まれる。同様に、貝宝児が吐き出す甘く熱い息も趙天明の肺の中へと流れ込んでいった。

だが趙天明は彼女の横に寝そべっているため、頬の半分と首筋にしかキスができない。この状況に、二人とも物足りなさを感じていた。

趙天明は歯を食いしばると、大きな手で貝宝児の固く閉じた両足を優しく開こうとした。貝宝児はハッとして、潤んだ美しい瞳を急いで開け、少し緊張した様子で趙天明を見つめた。おそらく誰かが突然入ってくることを恐れていたのだろう。

趙天明は深い愛情を込めた眼差しで彼女と見つめ合った。しばらくして、宝児はようやく大人しく...