4話
「フェイフェイ……さっきは何をしてたんだ？」
趙天明は唾を飲み込みながら、自分の逞しい体を見つめ、突然大胆な考えが浮かんだ……
翌朝、趙天明は早くから身支度を整え、ジョギングに出かける準備をしていた。
これは彼が一人暮らしをしていた頃からの習慣だった。
ちょうど走り終えて帰ってくる頃には、李菲菲も出勤しているだろうから、二人が顔を合わせる気まずさも避けられるはずだった。
ところが、彼が戻ってきたとき、思いがけず李菲菲はまだ家にいたのだ！
彼女は今日、体にぴったりとしたスリット入りのチャイナドレスを着ていた。ドレス全体は青緑色で、いくつかの美しい花模様が描かれ、裾のスリットは太ももの付け根まで深く入り、白く滑らかな脚が覗いていた。
正直なところ、彼女のチャイナドレスの色と様式は、実は妖艶なタイプというよりも、どちらかといえば清楚な印象だった。
だが李菲菲の顔立ちは清楚とはほど遠い！
彼女は典型的な狐のような媚びた顔立ちで、まるで妖狐のようだった。一挙手一投足がことさら人を惹きつけ、見る者の心を揺さぶる。
そして彼女のスタイルも非常に魅力的で、豊かな胸、柳のように細い腰、長い脚を持っていた。
その脚は滑らかで白く、自己ケアを欠かさない様子で、余計な毛も見当たらなかった。
足元には小さなサンダルを履き、そこから覗く薄ピンク色の足が見えた。
つま先には明るい色のネイルが塗られ、思わずその小さな足に口づけし、香りを感じたくなるほどだった。
趙天明は李菲菲のその姿を見て、思わず何度も唾を飲み込んだ。
「お父さん、お帰りなさい？」
李菲菲から積極的に趙天明に挨拶をした。見たところ、昨夜のことなど全く気にしていないようだった。
いや、気にしていないというより、むしろ意図的にそのことを無視し、二人の間に気まずさが生まれるのを避けようとしているようだった。
趙天明も李菲菲の考えを理解し、慌てて視線を外し、ぎこちなくうなずいた。「ああ……帰ってきたよ」
「あのさ……フェイフェイ、今日は会社休み？」
李菲菲は優しく微笑んで、趙天明にぬるま湯を注いだ。「ええ、今日はお店がお休みで、私たちも休みなの」
近づかないうちはまだ良かったが、一度近づくと、趙天明はすぐさま李菲菲の上半身の魅力をはっきりと見てしまった。
このチャイナドレスは上半身のデザインがやや大胆で、ハート形の小さな空間が開いており、その空間には李菲菲の豊かな胸が引き締まって見えていた。
豊満な両胸は服の強調によって、まるで飛び出してきそうな白い兎のように揺れていた。
趙天明は口の中が乾いてしまった。
一方、李菲菲は表面上は何でもないかのような様子を見せ、それがさらに趙天明という老人を苦しめた。
この嫁は一体何のつもりだ？
まさか本当に自分を誘惑しようとしているのではないか？
頭の中では、先ほど李菲菲がこっそり自分の逞しさに触れた光景が消えず、考えれば考えるほど苦しくなった。
たちまち、趙天明の胸は火のように熱くなった。
彼は震える手で李菲菲から水を受け取り、ためらいながら二人の距離を広げ、横のソファに座った。
しばらく考えた後、趙天明はついに口を開いた。
「フェイフェイ、あのね、昨夜はお父さん酔っ払ってて、ちょっと度を越したことをしたかな？」
その言葉を聞いて、さっきまで良い笑顔を保っていた李菲菲は急に固まった。彼女の顔色はさっと赤くなり、まるで茹でたエビのように、熱く火照っていた。