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195話

「柔らかくて、良い香りがして、気持ちいい……」

温かく香り立つ、柔らかくも豊満な女性の体が腕の中に収まり、趙天明は思わず心の中で快感に浸った。

思わず半ば抱きかかえるような姿勢で、足の力が抜けて趙天明の思うがままになっている李菲菲を窓際の寝室のベッドへと連れていきながら、空いた片手で李菲菲の細くしなやかな腰をそっと揉みはじめた。

「大丈夫?ゆっくり歩こう、転ばないようにね」

趙天明は片手で李菲菲を支え、もう片方の手を彼女の腰に添えていたため、この親密な抱擁のまま数歩も歩かないうちに、李菲菲はすっかり力なく趙天明に全身を預けていた。おそらくエッグノッグの後からくる酔いが強かったのだろう。...