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1237話

「暖かい、欲しいかい?」

趙天明は温暖を抱き寄せながら、彼女の耳元で息を吹きかけるように囁いた。

温暖は耳元の熱い息に心がくすぐられるような感覚を覚え、下腹部から熱いものが込み上げてくるのを感じた。すでに赤かった頬はさらに艶やかに染まっていく。

そんな艶めかしく愛らしい美女を目の前にして、趙天明は思わずキスをした。

「んっ…」

不意を突かれた温暖は、思わず甘い吐息を漏らした。

その声を聞いて、部屋の中にいた貝宝児がちょうど出てきたところ、鮮烈で刺激的な光景が目に飛び込んできた。二人が激しくキスをしている姿だった。

「あっ」

趙天明のキスに酔いしれていた温暖は、貝宝児の声を聞いて、部屋にまだ人が...