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1210話

「ほんの一瞬躊躇したものの、趙天明はすぐさま攻撃を再開した。正確に言えば、それは路上の喧嘩によく見られる攻撃方法だった。地面から煉瓦を拾い上げ、もう一人の男に向かって投げつけたのだ。

相手は趙天明が煉瓦を投げつけてくるのを見て、慌てて腕で防いだ。

「ガシャン！」

煉瓦は男の腕に当たり、人は無事だったが、煉瓦はバラバラに砕け散った。

趙天明は一つの煉瓦で相手を倒せるとは思っていなかった。ただ相手に防がせて隙を作り、その醜い顔面を狙っていただけだ。男が腕を下げた瞬間、顔が露わになる。趙天明は迷うことなく、拳を繰り出した。

男が反応する間もなく、「ボン」と鼻を殴られた。

鼻血が噴き出し、地面に...