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1174話

方老板は言い終わると、引き出しから四つの新しいグラスを取り出し、ボトルの蓋を開けて四つのグラスに酒を注いだ。

すべてのグラスに酒が満たされると、方老板は赤ワインが入った青いグラスを趙天明に手渡した。

趙天明は両手でグラスを受け取り、「ありがとう」と一言告げた。

「このグラスたち、本当に変わった形をしていますね。こんなグラスは見たことがありませんでした」

趙天明はそう言って赤ワインを一口飲んだ。

その時、方老板の目に急に鋭い光が宿り、趙天明をじっと見つめていた。趙天明が最初の一口を飲み終えるまで、方老板の眼差しは元に戻らなかった。

「見たことがないのも当然だ。これはお前のために特別に作らせたもの...