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997話

「柳天賜から送り込まれたものであれ、柳親分の差し金であれ、そのどれもが平兄貴の許さないことだ。それに黒閻魔を使える者は柳親分ただ一人しかいないんだ」

「柳親分はお前が平兄貴の従弟だと知っていながら、黒閻魔をここに現れさせた。それはもう大問題だ。黒閻魔がどれだけ威張り散らしていても、平兄貴と比べたらまだ修行が足りない。それに黒閻魔はお前が殺したわけじゃない。銃を渡されたところで、お前が黒閻魔を撃ち殺せるとは限らない。銃の扱いなら、あいつはお前の先祖レベルだからな」

「だから、怒りを感じていても、柳親分は黒閻魔がお前に殺されたわけではないと分かっている。お前に何かするなんて恐れ入るさ。もしお前...