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98話

この過程、きっと秦悦は感じていたはずだ。

彼女の呼吸が少し早くなり、林川に動かないよう言った。

「ねえ小川くん、ちょっと我慢できない?このままじゃ薬の交換、手伝えないわよ」

秦悦は甘えた声で言うと、ふわりとヒップを揺らした。それだけで林川は刺激を受けてしまう。

あの日、彼女が口で林川を慰めて以来、二人の関係はずっと大胆になっていた。林川が度を越さなければ、彼女はたいてい怒ることもなかった……

林川はわざと彼女の急所に押し当てながら笑った。「でも我慢できないよ。だって姉さんがそんなにセクシーなんだもの」

秦悦は顔を下げて林川を見つめ、小さく残念そうな声を漏らした。「あなたの視力が戻ったらどんなに...