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955話

「ほら来い、よく覚えてるか?どんな角度でも撮ってやるぞ」林川は雯雯の顔に近づいた。

「まだ脅すつもり?」

林川は声を潜めて旭哥に言った。「足を開かせろ。この小さな森をじっくり鑑賞してやろう」

旭哥は雯雯の両足を掴み、左右に開かせた。神秘的な渓谷が一望の下に晒される。林川の頭の中で「ぶんぶん」と音が鳴り、刺激に耐えられず、呼吸が早くなった。森の奥に、底知れぬ裂け目が垣間見え、視線さえも飲み込みそうだった。

先ほどまで激しく抵抗していた雯雯だが、足を開かれた瞬間、急に冷静になった。騒ぎもせず叫びもせず、ただソファに座ったまま旭哥に両足を開かれるがまま、冷たい目で林川を見つめていた。

林川...