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910話

「兄貴、体の調子はどう?良くなった?」

トイレから出ると、林川が彼を支えながら、部屋の広いソファまで連れて行った。部屋は広々としており、家具も一式揃っていた。彼は林川にタバコを一本求め、林川は急いで火をつけてやった。そして彼は静かに口を開いた。「ここ二年ほど、体の調子がどんどん悪くなっている気がする。少し力不足を感じるよ」

林川は彼の後ろに回り、肩をもみながら言った。「もう大人なんだから、普段から体を大事にしないと。あなたの事業が、押収された二つの貨物ステーションだけじゃないことは知ってる。他にもたくさん、私が知らない闇の収入源があるんでしょう。兄貴、最近のあなたを見ていると、ますます社会の...