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897話

女は男の首に両手を回し、頭を後ろに反らせながら激しく上下に動いていた。静かな個室には「パンパン」という鮮明な音が響き渡る。女の口からは嬌声が漏れ出ていた。

「あぁあぁ、ダーリン、イっちゃう、気持ちいい、もっと激しく、めちゃくちゃにして」

「うぅ……」

彼女の口から漏れる声は高く、長く続いていた。

二つの峰が周囲に揺れ動き、その光景は背筋が凍るようなものだった。

正直なところ、林川は目の前で繰り広げられる生々しい光景を見ても、何の感情も湧かなかった。むしろ異様な感じがした。

彼女たちは周囲を気にする様子もなく、ただひたすらにあの行為に没頭していた。

「旭兄貴、川兄貴、ど、どうしてここに...