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896話

旭兄、浩子、闷油瓶たち全員が黙り込んだ。

それぞれの顔には尋常ではない衝撃が浮かんでいた。

その時、一人の男が目を細め、まるで生気のない屍のように動いた。林川は彼がテーブルの上から小指ほどの太さの注射器を手に取るのを見た。中には液体が入っている。続いて、男は枕を太ももに当て、膝から少し上の位置に構えた。

針先が刺さっても、彼は何の反応も示さなかった。注射器のピストンを押し、液体を全て太ももに注入すると、彼の全身が急速に震え始めた。

口から「ああっ」という声を漏らし、その陶酔の表情は見事なまでに演じられていた。

注射器を投げ捨てると、彼は楊莉の上に這い上がり、彼女のパンティに手をかけた。それを脱...