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877話

「自分の身内が争っているのを見るのは、誰だって辛いものだ。どうしても関わりたくなる。たとえ大した解決にならなくても、少しでも力になれることをしたいんだ」

「毎日あれこれ考えるのも疲れる。俺はシンプルに考えてる」

旭は溜息をついた。「こういう事態では、中立なんてありえない。張平を助けるか、秦悦を助けるか、どちらかだ。今のままじゃ、両方から反感を買うだけだ。お前は自分では良心に恥じないつもりだろうが、他人から見れば、ただの偽善だ。気持ち悪い!」

「誰もがお前の考えに配慮してくれるわけじゃない。お前が張平を助ければ、秦悦はどう思う?お前の言葉を借りれば、張平はお前の兄貴で、彼女は姉じゃないのか...