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838話

彼は周りを見回して、小声で言った。「マジかよ？あっちは一晩で、最低五桁だぞ、よく考えろよ。それと、ほんの一目だけだからな」

林川は頷いた。「うん、一目だけさ。見終わったら、後で手配するから」

うずらの兄貴は首を振った。「そう急がなくていい。平さんが目覚めたら、俺が行くよ。もし俺を騙そうとしたら、その結果がどうなるか分かってるだろ」

林川は二本の指を立てて誓った。「絶対に騙したりしないよ、信じてくれ。俺はめったに誓いを立てたりしないんだ」

うずらの兄貴は大きな目玉をくるくると回し、その後にニヤニヤと笑いながら林川を連れて、二人でエレベーターの方向へ歩き始めた。数歩も進まないうちに、全身が...