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761話

「気持ちいい…小川、早く入って」

彼女は潤んだ瞳を開き、林川と数秒見つめ合った後、小さな声で言った。「そのまま入れて…我慢するから」

林川はこれ以上引き延ばすのを恐れた。あの晩のように、まさに一線を越えようとした瞬間に邪魔が入るのではないかと。あの時は一晩中苦しみ、頭の中はあのシーンでいっぱいになり、まるで根を張り芽を出したかのようだった。

彼女は小さな手で彼の逞しさを握り、あの場所に導き、とても艶めかしい表情を浮かべていた。

林川が思い切り前に突き進むと、まるで無形の空間に飲み込まれたような感覚と、四方から押し寄せる強烈な締め付けを感じた。周夢涵は目を見開き、声を上げそうになり、体が痙...