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687話

「でも、あなたは彼女を三爺の側近だと思い込んで、私がほとんど彼女を傷つけるところだったのに、それでも私に教えようとしなかった」

「小川、何度も言ってるだろう。俺は確かに不良上がりだが、義理は通す。そんな腹黒いことはしない。本気でお前と一緒にやろうとしてるんだ。少しは俺を信用してくれよ。時間が経てば、俺だって心が冷めるぜ。どんなに努力しても、お前の輪の中に入れない気がする。排除されてるわけじゃないけど、何となく妙な感じがするんだ」

一気に言い終えると、旭兄は二、三度煙を吸い、口元に淡い笑みを浮かべた。

林川は笑いながら言った。「そんな大げさな話じゃないよ。俺には俺のやり方がある。信用してな...