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598話

「旭兄さん、ちょっと不自然な様子で煙草を受け取りテーブルに置くと、緊張した声で「兄貴」と呼びかけた。

張平は頷いてから、やっと視線を旭兄さんに向け、一瞥してにこにこと言った。「なかなか賢いじゃないか」

旭兄さんは顔を強張らせて、空笑いを二、三回漏らしたが何も言わなかった。

それに比べて、林川はずっと自然な態度で、張平の向かいで足を組んでいた。「どうだい、三爺のあの件、お前の方でやれるか?無理なら諦めるけどな。お前も忙しいだろうし、何でもかんでもお前に頼むわけにもいかないしな」

張平は笑いながら口を開いた。「三日ほど時間をくれ。三爺を君の前に連れてくるよ」

その何気ない表情を見て、林川はしばらく...