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568話

「一晩考える時間をあげたんだ、そろそろ結論が出たんじゃないか。このままじゃお前はもたない、俺も時間を無駄にしたくない。三爺の情報源を教えてくれれば、すぐに解放してやる」

虎哥は静かに林川を見つめた。「なぜお前を信じなければならない?」

林川は薄く笑った。「選択肢はないだろう。お前は俺が約束を守る男だと信じるしかない」

虎哥は笑いながら首を振った。「俺は自分以外、誰も信じない。もし話したら、三爺の性格からして、絶対に生きては帰れない。あいつは何人も殺してきた男だ。俺が一人増えても減っても変わらない。下手をすれば、妻や子供まで巻き添えを食うことになる。黙っていれば、せいぜい俺一人の命だ。家族...