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523話

「さすが林社長は物わかりのいい人だと思っていたよ。きっと僕の頼みを聞いてくれるとね」

電話をかけるとき、林川はわざとスピーカーフォンにしていたので、張平もその言葉を聞いていた。

彼は手を振り、落ち着き払って林川に言った。「行くぞ」

林川は彼について大型のランドローバーに乗り込み、助手席に座ると、すぐに視界が高くなったことに気づいた。この七、八十万元もする高級車は、やはり違う。

「兄貴、この車、あんたのか？」

林川は羨ましそうに尋ねた。

張平はにこにこ笑いながら答えた。「友達のだよ。ちょっと借りて二日ほど遊んでるんだ。セダンばかり乗ってたから、SUVも試してみたくてね。彼はGTRのスポーツカーも...