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507話

この連中は見慣れない顔だった。先頭を行く男は四十代半ばといった風貌で、体格がよく、丸刈りの頭に、顔を貫くような恐ろしい刀傷が一筋。首には派手な金のネックレスをぶら下げ、後ろには七、八人の子分を連れている。入るなり秦悦の名を恐ろしい声で呼びつけた。

「秦悦、兄貴が来たぜ」

男は大きく笑い、入口に一番近いテーブルに腰を下ろした。

秦悦は急いで小走りに近づいてきた。ハイヒールが床を打つ「カツカツ」という音を立てながら、肉感的で完璧な太ももをストッキング越しに見せ、歩くたびに丸みを帯びたヒップも揺れていた。

男はゴクリと唾を飲み込み、視線を秦悦の太ももに這わせ、最後には揺れる豊かな胸元に留めた...