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504話

「でも、中に出す感じは、なかなか忘れがたいよな」

白枫は林川を上から下まで眺め、口をへの字に曲げた。「歩くときお尻をキュッとしてるけど、また誰かの女を抱いてきたんじゃないの?秦悦に知られたら、もう相手にしてくれなくなるぞ?」

林川は後ろめたそうに笑い、それ以上は何も言えなかった。

彼は少し間を置いて、林川に尋ねた。「川哥、どこに行くんだ?」

林川はさらりと口を開いた。「俺についてくればいいさ」

彼は林川が損をする方ではないことを知っていた。林川がそう言うなら、もう質問せずに黙って後ろをついて行くことにした。

林川はタクシーを拾い、乗り込むなり運転手に告げた。「近くの死装束店の前まで頼む」

白枫...