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493話

「もし本当に三爷のバーを乗っ取ったら、その後はあなたの野望通り、この通り全体の商売を手に入れるんでしょうね」

「そうなったら、私があなたにこんなに尽くしたんだから、きっと私を粗末にはしないわよね。私から見れば、三爷があなたのバーを呑み込もうとするのは人情ってもの。同業者は生まれながらの敵、商売ってそういうものよ。彼が悪いわけでもなく、あなたが悪いわけでもない。もしあなたが三爷の立場だったら、彼以上にひどいことをしていたかもしれないわ」

「あなたって人は、色に貪欲で金にも貪欲。小物が持つ特徴を全部備えているわ。逆に、小物には決して持ち合わせない長所も全部持っている。とにかく私はあなたに期待し...