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473話

「診療所」と呼ばれるその場所は、実際にはあまり広くない店舗で、油で黒ずんだシャッターには様々な小さな広告が貼り付けられていた。

入り口に立ち、白楓は何度かシャッターを叩いた。「鉄拐張、客だぞ。出てこい」

えっと……

なんか変な感じがするな?

中から罵声が聞こえてきた。「くそっ、夜中に何をドアを叩きやがる。死に急いでんのか?白坊主、はっきり言っておくが、これからは夜中に殺されかけたとしても、俺の睡眠を邪魔するんじゃねぇぞ」

シャッターが内側から開き、白衣を着た老人が現れた。よく見ると、彼は全身黄ばんだ白衣一枚だけを身につけており、そのガウンはしわだらけで、まるでゴミ捨て場から拾ってきたか...