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452話

時に、林川は自分がお金に取り憑かれて狂ってしまったのではないかと思うことがある。お金のためなら何でもやる勢いだ。

普通の人間なら、誰がガスボンベを持って人のバーを爆破しようなどと考えるだろうか?

林川は追い詰められていた。三爺のやり口があまりにも容赦なく、林川の唯一の逆転チャンスを断とうとしているのだ。今の林川の過激な精神状態では、相手の家族を殺すことさえありえた。

墓を暴いて遺体を鞭打つなどというのは、単なる脅しや冗談ではない。

そんな思いに耽りながら、林川はうとうとと眠りに落ちた。

翌朝目を覚ますと、楊莉はいつの間にか帰っていた。林川は頭をかきむしると、昨夜眠っていた場所に大量の抜け毛が散...