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402話

林川はこの芝居をできるだけリアルに見せようとした。

秦悦は目を閉じ、林川と視線を合わせる勇気がなかったが、完全に身を任せていた。ベッドのきしみ音が「ギシッ」と鳴り響く。柔らかく温かい彼女の体が艶やかに動き、バスタオルが彼女の体から滑り落ちた。薄暗い空間の中で、林川は彼女の胸の輪郭がわずかに露わになるのを見た。

「あぁん……小川くん、もっと激しく、私をイかせて、あなたの淫乱なお姉さんをもっと激しく」

彼女の内に秘めた最も情熱的な一面が、林川の導きによってゆっくりと表れ始めていた。

最も重要なのは、その声色に少しの作り物感もないことだった。まるで彼女が既に快感の雲海に浮かび、極上の悦びを味わっ...