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349話

中に見えたステージプリンセスを見て、林川はやっと理解した。

プリンセスは少なくなく、林川が目にしただけでも十数人いた。彼女たちは色とりどりの超ミニスカートに黒タイツ、小さなハイヒールを履いていたが、容姿は特別際立つわけでもなく、むしろ平凡だった。

数人は少し太めで、金を使って楽しもうとする客にとって、このようなプリンセスに大金を投じる価値はないだろう。

誰もバカではない。こんな場所なら、林川だって一度来れば二度と来ないはずだ。

周囲には洒落た配置のソファがあり、二十人ほどがバラバラと座り、皆が頭を寄せ合って自慢話に花を咲かせていた。プリンセスたちに注目している者はいなかった。

「雲上揺」と「鼎...