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326話

白枫の目に失望の色が浮かんだ。この間の努力が否定されたような気分だった。

林川は彼の肩を軽く叩いた。「大丈夫だよ。バーは開店したばかりだし、客足が少ないのは当然のことさ」

その言葉は白枫に向けたものであると同時に、自分自身に言い聞かせるものでもあった。

林川がもう待ちきれなくなりそうな頃、派手な装飾が施されたフォルクスワーゲンのビートルが店の前に停車した。艶やかで露出度の高い服装をした三人の女性が車から降りてきた。彼女たちは濃いメイクを施し、揃いも揃って超ミニスカートに黒ストッキング、ハイヒールという出で立ちだった。

三人とも体つきが良く、顔立ちも美しかった。経験豊富な人なら一目で分か...