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312話

次の瞬間、湿った密閉空間に全身が包まれるような感覚に襲われた。

頭の中が「うわっ」と鳴り、一瞬思考が停止した。

白楓がまだ外で待っていることを思い出し、言いようのないスリルを感じた。秦悦が小さな手で弾倉を撫で、そいつが彼女の口の中で出たり入ったりしている。秦悦が赤い唇を開いて林川を飲み込む様子を見るたびに、背筋がゾクゾクと震えた。

林川にはこれが彼女なりの償いだとわかっていた。彼女はこの程度なら受け入れられるが、決して林川が彼女の体に入ることは許さないだろう。林川にとっては、これもまた別の形での交わりだったが、やはり下の口ほどの強烈さはなかった。

数分が経ち、林川の下の熱はさらに強くなり、まる...