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306話

「臭くて、頭のおかしい奴らだけが、こんな場所に金を落とすんだよ。このバーのオーナーの知能が本当に疑わしいな。何がこんな場所でバーを開こうと思わせたんだろう?」

林川がそう言うと、張平は大声で笑い出し、とても楽しそうだった。

彼は林川の肩を叩きながら言った。「その言葉、俺もバーのオーナーに言ったことがあるよ」

二人はバーの中に入った。店内はそれほど広くなく、一階だけだった。中央にはホステスたちが花の冠をかぶってパフォーマンスを披露するスペースがあり、周囲には多くのテーブルとソファが配置されていた。入口にはカウンターがあり、その後ろには酒類を保管する棚があったが、見るからに寂しい造りだった。

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