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295話

今やその自分の逸物が萎えてしまったと思うと、林川の今後の生活がどうなってしまうのか、想像するのも恐ろしい。

体から力が抜け落ち、魂が抜けたように折りたたみベッドに座り込み、胸に頭を突っ込んだ。

秦悦は赤い唇を強く噛みしめ、何も言わなかった。

医者が言った。「こういった症状も、治療法がないわけではありませんよ。要は治療法ですね。物理療法もあれば、刺激療法もある。つまるところ心理的な問題ですからね」

林川はまるで救いの藁をつかむように、主治医の白衣をつかんだ。治るなら何でもする、おばあちゃんと呼んだって構わない。藁にもすがる思いで、林川はどんなチャンスも見逃したくなかった。

「どんな物理...