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29話

五時過ぎになってようやく眠気が訪れ、目を閉じて眠ろうとした矢先、隣の部屋から秦悦の嬌声が聞こえてきた。

あの艶めかしい声は、林川が一瞬で秦悦のものだと判別できた。

張平は今夜もエネルギッシュだな。先に唐菲菲と倉庫で一戦交えた後、戻ってきてすぐに秦悦とも始めたとは。

秦悦の妖艶な吐息を聞きながら、林川の頭の中には彼女が張平に押し倒されている光景が浮かんできた。

すると、あそこがすぐに天を仰ぐように硬く膨らんでしまった。

深く息を吸い込み、林川は自分の耳を両手で塞ぎ、無理やり冷静さを取り戻そうとした。だが秦悦の嬌声がどんどん大きくなるにつれ、林川の体は意志と関係なく、まるで何かに取り憑かれたかのよ...