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254話

「あの、催淫剤はありますか?効き目が穏やかなやつで」と店に入って受付の女の子に尋ねた。

女の子は頷いた。「ペット用ですか?」

林川も頷く。「ええ」

女の子は特に何も言わず、くるりと身を翻して小さな粉末の袋を林川に渡した。「50元です。ペットの食事に混ぜてください。かなり効き目が強いので、食べるとほぼ確実に反応が出ます。量を調節すれば、この袋で半年くらい持ちますよ。ただ、犬や猫などの一般的なペット向けです。できれば雌雄のペアがいいでしょうね」

林川は笑いながら尋ねた。「これ、人間が飲んでも大丈夫なんですか?」

それを聞いた女の子は、林川を怪しげな目で見て、真剣な表情で言った。「理論上は...