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207話

林川は少し考えてから、カメラを取り出し、王珊珊の向かい側に座り、レンズを彼女に向けた。

「体の中に蟻がいっぱい這いまわってる……」

彼女は手を谷間に伸ばし、軽く指を動かすと、湿った音が水のせせらぎのように響いた。

林川は胸の高鳴りを抑えながら、その様子をすべて撮影していた。

「林川、早く助けて」

王珊珊は身体を半分起こし、潤んだ目で林川を見つめた。

彼女の瞳は輝いていたが、それは赤く、欲望に満ちていた。

「あぁ……」

彼女の吐息は猫の鳴き声のようで、林川の心をくすぐった。

小さな手が溢れる谷間を行き来し、その姿は恥じらいながらも挑発的だった。どんなに清純な女性でも、薬物の刺激...