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20話

徐々に目が覚めると、林川は耳を澄ませた。それは秦悦の艶めかしい喘ぎ声だった!

秦悦の甘い吐息と嬌声は、一度ごとに高まっていく。

林川の胸の中で小鹿が暴れるように、体内の温度が急上昇し、眠っていた下半身の武器は、隣室から聞こえる妖艶な声に呼応するかのように、たちまち凶暴な姿に変わっていた。

彼女は何をしているんだ?まさか張平が戻ってきたのか?

林川は気後れしながらも部屋のドアを開け、隣の部屋へと足音を立てずに歩いていった。靴を履いていないので、歩く音は全く聞こえない。部屋の入口に着くと、秦悦の息遣いがより一層はっきりと聞こえてきた。

しばらく聞いていると、林川は中に一人しかいないことを確信した。...