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14話

林川は最後の一歩で踏みとどまったのが、良かったのか悪かったのか分からなかった。

心の中で、奇妙な考えが浮かんだ。もし自分が秦悦を抱いた後、彼女が拒絶せず、自分に問題を起こさなかったらどうだろう?張平は彼女を満足させられていないのだから、彼女は内心では求めているのではないだろうか?

もし彼女が抵抗しなかったら、これからは張平がいない時に、堂々と彼女を抱くことができるのではないか?

林川は首を振り、自分を畜生だと心の中で罵った。

「林川、お前はただの腰抜けだ」

林川は小声で呟くと、急いで自分を落ち着かせた。

やっと冷静になると、林川は深呼吸を二回して、部屋から出ていった。

秦悦は服を脱いでおり、す...