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121話

「その時、二人は倉庫の鉄の扉を開け、お弁当を持って入ってくる人影を見た。秦悦だった。

灯りに照らされた長い脚は、白玉のように輝いていた。

「小川、菲菲、中にいる?」

秦悦は入ってくるなり林川の名を呼んだ。

唐菲菲は顔が真っ青になり、林川も動けなくなり、そのまま中に浸かっていた。

秦悦の目の前で、林川と唐菲菲の密接な結合を見られている状況に、林川は興奮で唇が震えていた。

唐菲菲は口を押さえて声を出せずにいた。

幸い二人のいる場所は奥まっていて、外からは何も見えず、前には荷物が積まれていて、他人が入ってくることはできなかった。

秦悦の優美な姿を見ながら、林川は激しく腰を動かし、一突きごとに...