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1022話

「細くてセクシーな背中を見送りながら、林川は手近の椅子を引き寄せ、ベッドの傍らに座り、彼を見つめた。「兄貴」

張平は疲れた様子で、何も言わずに林川に起き上がるのを手伝わせると、林川の目の前でベッドサイドの小さな棚を開け、引き出しから小さな袋を取り出した。中には白い粉が入っている。

林川は彼が袋を取り出し、手の甲に少量をこぼすのを見つめていた。次に張平は片方の鼻の穴を指で押さえ、林川の目の前で強く吸い込み、粉を全て吸い込んだ。

張平は目を閉じ、陶酔したような表情を浮かべた。眉をしかめ、深呼吸を繰り返し、一、二分ほど続いた後、やっと目を開けると、その瞳には再び明るい輝きが戻っていた。

「あ...