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783話

「気にするな、この件は俺に任せろ。俺が行くから、お前も今日来い。後で会って話そう」

メッセージを送り終えるとすぐに、李有金は立ち上がった。誰を探そうかと考えていたところに、向こうから勝手に寄ってくるとは。

李有金は素早く服を着替え、タンクトップと短パン姿で、スリッパを履いたまま家を出た。

李有金の義弟・王強の家は、彼が勤務する警備室からたった一本の通りを隔てただけの場所にあった。

スリッパをだらしなく引きずりながら、途中でタバコを一本吸い、いつもの職場へと向かった。

すでに日が落ち始めていた。李有金はこの場所に詳しく、警備室に着いたものの、すぐには中に入らなかった。当直の老黄が出入りするところ...