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76話

振り返らなかった。自分の感情を悟られるのが怖かった。

急いで自分の部屋に戻ると、李有金は依然として蘇櫻に背を向けたまま、彼女にベッドで休むよう促した。

自分は今眠れないから、ただそばに座っているだけでいい、と。

そして蘇櫻に安心させるように、どこにも行かないと告げた。

蘇櫻は同意しなかった。「あなたも一日中疲れたでしょう。寝ないとダメよ」

李有金は先ほども眠っていなかったと言い、この古い家がこれほどの暴風雨に耐えられるか心配で、誰か一人が起きて状況を確認していた方がいいと説明した。

蘇櫻はすでにベッドに横たわり、叔父さんの布団に包まれていた。そこには叔父さんの匂いが染み付いていて、少し刺激的で...