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746話

「なんだよ、お前は。この短時間で申し訳ないなんて。初めてならこんなもんだよ。それにしても、これは大きな進歩だろ?前みたいにこそこそ触るだけよりずっといいじゃないか」

「こんな時間帯なら、わざわざ出てくるまでもないんだぜ。お前の雇い主が買い物に行ってる間とか、ちょっと外出してる時とか、あるいは朝早く起きて台所で料理してる間とか、数分あれば色々できるだろ?どうだ?話してみろよ」

李有金はタバコを取り出して、テーブルの向こう側に座っている老黄に差し出し、興奮気味に火をつけながら老黄を見つめた。

老黄もタバコに火をつけてゆっくりと一服し、ためらいながらまだ少し恥ずかしそうだった。

しかし、今夜李...